おいしいリゾットをひたすらアップするブログ

思いつくまま適当に書き散らしてます

#6 宮城

宮城、といっても行ったことがあるのはほぼ仙台に限られるのだが、東北第一の都市なだけあって、何かと訪れる機会がたびたびある街である。

地方の中核都市にある、ちょっと都会な感じと程よい田舎ののんびり感が好きなのだけれど、ここ仙台にも同じ匂いを感じることもあり、嫌いではない街の一つとなっている。あの大きなアーケードのある商店街を縦横無尽に歩き、ちょっと路地に入ってみたときの雑多な感じはそもそもでかい街にアーケードがない東京では味わえない感覚だったりする。繁華街である国分町の猥雑な雰囲気も、新宿や渋谷のそれよりもまだ人情味にあふれているような感じがするのは、自分の単なる色眼鏡なのだろうか。

仙台の中心部は一通り回ったのだが、仙台市内でやり残していることが一つあり、それは東北大学のキャンパスを歩いていないことである。大学のキャンパスを歩くのが好きで、旅行先に有名な大学があれば訪ねてみることがあるのだけど、ここの大学だけはまだ、仙台城に向かうバスの車窓から見ただけにとどまっている。

東北大学は一時期志望校として視野に入れていたこともあり、勝手ながら親近感を抱いている。そんなところからもその大学を有している仙台の街に対しても、親近感を抱いているのかもしれない。

 

宮城全体に目を向けたときに、行ってみたい場所が二つあって、一つは鳴子温泉、もう一つは田代島である。鳴子温泉は言うに及ばず著名な温泉地として、観光としての行ってみたさで、温泉にゆっくりとつかりながら疲れをお湯に溶かしていきたいと思っているからである。そして田代島。ひょっこりひょうたん島のモデルともいわれている島ではあるが、そんなことには一切興味がなく、むしろその島の存在を知るきっかけともなった、ネコの島だからである。最近はネコ好きの聖地としてたびたび情報が出てくるようになったので知っている人も増えてきているようだけれども、実際なかなか足を運んだことがある人はいないようでもある。面白い場所だけれどもなかなか行けない(行かない)場所。そんなところに食指が動く自分としては、ぜひとも行ってみたい気分になっているのである。

 

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#5 山形

山形についてはいくつかの理由で印象に残っていることがある。

まず一つ目の理由として交通。電車で行ったときは秋田から下に降りていく形でローカル線に乗っていったのだけれど、新庄あたりで乗り継ぎの関係上かなりの時間に足止めを食らって、地方特有の電車での移動の時間のかかり具合を体験した一方、山形から仙台に出るときの仙山線での移動時間があっという間で、山形と仙台の関係の深さを垣間見た瞬間だった。

次の理由として食事のおいしさ。これは特に山形に限った話では全然ないのだけれど、駅近くの居酒屋に入って頼んだ料理がどれもおいしくて、電車の移動と重い荷物でくたびれた体に染みわたった。その場にいた人から「これは絶対に飲んでおくべき」と勧められた日本酒も非常においしくて、宿に向かわなければならないのに、酔っぱらってしまってフラフラで宿のベッドに倒れこんだ思い出が山形の唯一の夜を過ごした記憶である。

そして三つ目。行ってみたかった立石寺を訪れて、その時に鳴いていたセミの声が本当に岩に染み入っていて、松尾芭蕉が詠んだ句のとおりで、芭蕉の観察眼に驚きを隠せなかったことと同時に、吹き抜けた風の心地良さがいまだに新鮮な記憶として残っている。

山形もまだまだ楽しそうなところを訪れていないので、いろいろと回ってみたいと考えている。山側だけでなく日本海側も見るべきところ、訪れてみるべきところがあると考えているので、その機会を早く作りたいと思う。

 

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#4 秋田

秋田は、なんだかんだと訪れることの多い場所だったりする。

青森県で触れた不老ふ死温泉白神山地へ向かうのに、秋田県側から行くことが多いためである。というか、これまで青森県側から日本海側に行ったことはない。

初めて秋田を訪れたときは秋、平日、そして天気も雨という条件が重なっていたこともあり、空港から秋田駅にバスで行き、降りた瞬間の人気のなさ、そして秋田随一の繁華街であるはずの川反地区の風景に驚きを通り越して心配になった。秋田市よりも人口の少ない町や駅の規模が小さい町を訪れたことはあるが、いまだに「この町大丈夫なのか」という印象を持ったところは秋田駅周辺だけである。

ただし、秋田市から外に出てみると、旅行先としては上位にお勧めしたい場所だと思っている。これまで自分が訪れたことのある場所をあげても、男鹿半島の入道崎、武家屋敷の街角館、田沢湖乳頭温泉、内陸縦貫鉄道の車窓から見える秋田の山々といった、観光目的で行って非常に楽しめる場所も多く、他にもかまくらで有名な横手や大曲の花火大会などがあるし、食事も日本酒は言うに及ばず、きりたんぽやハタハタ、B級グルメでもおなじみの横手の焼きそばなど、多種多様に揃っていることもあり、見て楽しい、食べて楽しい土地である。

観光ポテンシャルとしては非常に恵まれたものを持っていると思っているだけに、秋田県全体として盛り上がっていってほしいところではあるが、なかなか厳しいものがありそうなのも残念である。これからも旅行先として魅力のある場所であり続けてほしい。

 

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#3 岩手

岩手には友人が住んでいたこともあり、何度か遊びに訪れたことがある。

行ったのは盛岡がメインで、あとは車を出してもらってその周辺を回ったことくらいだ。なので、岩手の面白さを十分に堪能したとは言えていない状況といえば、そうなってしまう。

そういう岩手ビギナーの自分ではあるが、それでも岩手の道を車で走っていて感じたのは、「あまり日本らしくないな」ということだった。日本の道を走っていて「日本らしくない」というのも変な話だが、山道を走っていてあまり関東では見ない木々や、随所に登場する牧場とそこで飼われている乳牛を見ていると、それまであまり見たことがない情景でもあったため、あまり日本のように思えず、ヨーロッパかどこかあたりの山道を走っているかのような感覚を覚えたのだった(いや、ヨーロッパの山道も走ったことがないので実際はどんなのかは知らないのだが)。

次に岩手に行くとすると行かねばならないと思っているのは、太平洋側である。数年前に大きな傷を受けた場所であり、また朝ドラの舞台でもあり、そして日本屈指のリアス式海岸がどのようなものか、この目で確かめてみたいと考えている。数多くの日本の産業を支えてきた街が存在している海岸沿いの道をゆくことで、何かを見つめなおすきっかけが生まれそうな気がしている。

そしてもう一つ、行くべきところがあるとしたら元祖妖怪の町、遠野だろう。古き良き日本の伝承が息づく土地を歩くことで、日本人に刻まれている記憶を何か掘り起こすことができるかもしれない。

岩手は駆け足で行くべき場所ではなく、じっくりと腰を据えて北から南へ、南から北へ、内陸側と海岸側を堪能すべき場所だと思う。そうしてゆっくりと見て回ることで、いろいろな日本の顔を発見していきたいと思う。

 

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#2 青森

生れて初めて行った青森は、ねぷた祭りだった。

弘前出身の友人についていって、8月だというのにそれほど暑くない夜、大きなねぷたが前を通り過ぎていくのを見ていた。青森市のほうのねぶたと違って、「ヤーヤドー」と、若干間のびした、のどかな感じが弘前の空気に合ってるなと感じた記憶がある。

その後、何度となく青森県を訪れることになるのだが、その目的は一つ。温泉に入ることだった。不老ふ死温泉といわれる海岸沿いにある露天風呂があることを知って、行ってみたいと思っていたのが、機会を得て初めて行った時の感動は忘れられない。

日本海側の海岸沿いに車を走らせていき、ようやくという言葉が似合うようなところにある、黄色いお湯の温泉。駐車場から丸見えになっているその露天風呂は、ドライブで疲れた気分をもう一度高揚させてくれた。

思えば、青森に行くときはこの不老ふ死温泉がメインになっていたので、太平洋側の方にはあまり足を運んだことがない。八戸、青森、大湊、奥入瀬。行ってみたいところがたくさんあるのだけど、その機会がなかなか来ない。もしかしたら南部と津軽は仲が悪かったといわれているが、初めて行ったところが津軽弘前だったが故に、津軽に肩入れしていると思われて、南部エリアへの訪問を拒まれているのかもしれない。

そんなことがないと確信するためにも、次に行くときには南部側へ行きたいと思う。

 

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