#4 秋田
秋田は、なんだかんだと訪れることの多い場所だったりする。
青森県で触れた不老ふ死温泉や白神山地へ向かうのに、秋田県側から行くことが多いためである。というか、これまで青森県側から日本海側に行ったことはない。
初めて秋田を訪れたときは秋、平日、そして天気も雨という条件が重なっていたこともあり、空港から秋田駅にバスで行き、降りた瞬間の人気のなさ、そして秋田随一の繁華街であるはずの川反地区の風景に驚きを通り越して心配になった。秋田市よりも人口の少ない町や駅の規模が小さい町を訪れたことはあるが、いまだに「この町大丈夫なのか」という印象を持ったところは秋田駅周辺だけである。
ただし、秋田市から外に出てみると、旅行先としては上位にお勧めしたい場所だと思っている。これまで自分が訪れたことのある場所をあげても、男鹿半島の入道崎、武家屋敷の街角館、田沢湖と乳頭温泉、内陸縦貫鉄道の車窓から見える秋田の山々といった、観光目的で行って非常に楽しめる場所も多く、他にもかまくらで有名な横手や大曲の花火大会などがあるし、食事も日本酒は言うに及ばず、きりたんぽやハタハタ、B級グルメでもおなじみの横手の焼きそばなど、多種多様に揃っていることもあり、見て楽しい、食べて楽しい土地である。
観光ポテンシャルとしては非常に恵まれたものを持っていると思っているだけに、秋田県全体として盛り上がっていってほしいところではあるが、なかなか厳しいものがありそうなのも残念である。これからも旅行先として魅力のある場所であり続けてほしい。