おいしいリゾットをひたすらアップするブログ

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#7 福島

福島を訪れたのはもう何年前だろうか。

当時まだ、JRの土日きっぷ(だったか3連休パスだったか)が新幹線も乗れるもので、それを使って新潟からローカル線で会津地方を訪れたのが福島初訪問だった。滞在したのは1泊だけだったが、宿泊地の喜多方にたどり着いたのはもうすっかり日が落ちた後だった。

喜多方ラーメンを食べに出かけたものの、道路は暗い、あまり店はやっていない、外は寒いと心細さで胸がいっぱいになりながら夜道を延々と歩き、喜多方ラーメンの店にたどりついて、暖かな一杯を食べた記憶が残っている。もはや店名も忘れてしまったが、しょうゆベースに縮れ面と、典型的な喜多方ラーメンだった。次の日の朝、ホテルで自転車を借りて町を走り回って蔵を見に出かけていたが、途中で雨が降り出して気温が一気に下がり、畑のど真ん中を走っていたため風よけもなく、全身を冷え切らせつつ必死に自転車をこいでいたのも今となってはいい思い出である。

喜多方の後は会津若松で城を見に行き、その姿のきれいさに感動をしたことも鮮明な記憶として残っている。城下町として観光客が多数訪れており、いい街だなと思っていたのもイメージとしては強い。

それ以来、福島を訪れる機会がやってこないうちにあの地震が起きてしまった。その地震で引き起こされた悲劇についてはことさらあえて言葉にするつもりはないけれど、今まだ通り抜けることができない太平洋側を、電車に乗ってゆっくりと通る日がくることを望んでいる。先日ニュースで全線開通させる、というのを目にしたけれど、全線開通、そしてその土地に再び、自由に歩き回る日が来ることを願ってやまない。