おいしいリゾットをひたすらアップするブログ

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#9 群馬

群馬の思い出として残っているのは、きちんと訪れた街が高崎しか訪れたことがないこともあり、実質その一都市のみの思い出となるのだけれど、初めて新幹線で高崎に降りたとき、空が高い、という印象があったのを覚えている。いや、空が高いというよりも、高いビルがないために結果的に空が高く感じたのだろう。

市役所の展望台から高崎の街を見渡した時の平野の感じ、少し遠くに目をやるとある山々。地方都市としてのある種ノスタルジックな感じを存分なまでに堪能させてくれたことは言うまでもない。

その後、長野に下道を通って行った際、中山道から18号線に出て、碓氷峠を越えていくルートをとったことがある。難所として名高いと聞いていたこの峠を上っていくうちに暑い空気がどんどんと下がっていき、ひんやりとした空気に変わっていったときの気持ちよさは爽快感を味あわせてくれた。軽井沢が避暑地としてにぎわっている理由がこのとき実感できたといっても言い過ぎではないだろう。帰り道に食べた峠の釜めしのおいしさは格別だった。

ネット上で何かとネタにされている群馬。決して未開の地、というわけでもなく、古くからの町や温泉もあり、海に面していないことを除けば見るべきところも非常に多いと思っているのだけれど、北関東屈指の都市である宇都宮との対比をしてしまうと、どうしても街の発展具合に見劣りがしてしまうのは、そして未開の地としてネタにされてしまうのは仕方のないことなのかもしれない。埼玉から群馬に入った瞬間の空気感の変化がその気分をさらに増幅させてくれる。

群馬にはこれからもある種ノスタルジックな空気を出し続け、独自の道を歩んでいてほしいと思う。